夢中な時間

サッカーをするなら1番を目指すぐらいの気持ちでやるんだよ。何かを始めるときに大人が子どもに伝える事がある一言です。

今回はサッカーを題材に書きたいと思います。もちろんこの意気込みは大切でダメだとは思いません。

でも、子どもの成長を大きく邪魔をするケースが多いなと思います。

 

僕個人の考えですが、なぜサッカーを習うなら1番を目指さなくてはならないのでしょう?

例えば、大人になってテニスを始めてみたら楽しくて、テニス教室でも習ってみるかな?と思ったら、社会人の大会で1番を目指さないとテニス教室に行ったらダメでしょうか?僕はそんな気持ちになります。

 

きっと子供たちを見守るお父さんやお母さんからしたら色んな気持ちがありますよね。

何かに向けて頑張る気持ちを養ってほしい。通うためのお金の価値を学んで欲しい。切磋琢磨の中でたくましい気持ちを育んでほしい。

でも、その気持ちは僕も同じです。サッカーを通して養って欲しいと思います。

 

でも、そうなるためには夢中になる時間が必要だと思います。

夢中になる時間を経験する前に1番になるために、上手くならなきゃ。上手くなりたい。

そうなると、方法が目的にすりかわるケースが多くあるように感じます。

 

このチームを勝たせたい・仲間とサッカーがしたい・仲間と会いたいなど、夢中な時間を感じてもらいたいと思います。

上のチームに行く・トレセンに入るなど、現実的な目標は夢中な時間を経験していると、おのずと本人が感じます。

 

大人が無理に感じさせるよりは、少しずつ感じてもらえたらと思います。

 

プロになりたい。その思いに対して甘い取り組みは、すぐに本人が気づくでしょう。

それまでは、夢を見ながらサッカーをしてくれたらなと思います。